​BBAsについて

教育学修士であり長年にわたり公立小学校の特別支援教育に従事してこられた、セシリア・ケスター女史により創始された、発達の土台をつくるためのシンプルな運動が、ビルディング・ブロック・アクティビティ(Building Block Activity)です。この頭文字をとり、略称として「BBAs」と呼ばれ、日本国内では親しまれています。

BBAsの動きや発達段階にそった運動提案は、2014年9月にセシリア・セスター氏が初来日した際に、「ブレインジム170公式コース」の中で紹介されました。

一人で運動を実施することが困難な子どもたちへのサポートとして、また親子のスキンシップ体操の一助として、発達支援に活用しやすいエクササイズとして紹介され、日本国内では放課後等デイサービス事業所などで活用され、教員や保育士、理学療法士や作業療法士の間で広がりを見せています。

現在、創始者及び本協会代表理事の今道久惠・ますながまさみ、により認定資格を授与された約100名のインストラクターが日本国内で活動しており、教育現場だけでなく福祉や心理などの支援職に就く人々の間でも活用されています。

日本ムーブメント・ベース・ラーニング協会(MBL協会)では、発達のゆっくりなお子さまや、特別支援・学習支援など配慮を必要とする人たちへの、身体的な基盤をつくる軽運動として、心身に負担が少なく年齢や性別に関係なく実践できる「BBAs」を推奨しています。

お住いの近くにもMBL(BBAs)インストラクターがいることでしょう。登録インストラクター紹介ページより、ご自身の今後の活動や用途にあったメンバーへ連絡をとり、この楽しい学びをスタートさせて頂ければと思います。

BBAsを必要としている人(子ども)たちへ 

発達に凸凹のある子どもたちは、協調運動や眼球運動、微細運動に困難さが見られることがあります。子ども達が多くの時間を過ごす家庭や教育現場においてBBAsを実践できることで、学習支援や発達支援の一助として利用でき、身体の柔軟性や感覚過敏の緩和など、困難さの軽減を期待できます。

BBAsでは、マッサージやタッピングなど誰もが数分で出来る受動的な新しいアプローチを用いて、発達を促し身体の使い方のパターンを体得することを目的としており、大きくわけて8種類の動きから構成されています。

どれもシンプルな動きで、身体的気づきを得やすいことが特徴であるため、家庭のみならず、保育園や幼稚園などで活用され、乳児院や児童養護施設などの福祉施設でも活用が始まっています。

加えて、日本国内では放課後等デイサービスにおける療育活動の一助としても活用が始まり、心と身体に負担の少ない優しい運動であるとの感想を頂戴しています。

また、その対象は、子どもだけでなく、ご高齢のかたや四肢に麻痺のあるかたにも負担なく実践して頂ける安全なメソッドであるため、筋力の弱いかたに向いた、アイソメトリック運動などがあることも特色です。

「支援の必要な人のためのエクササイズ」ともいわれ、発達障がい(自閉症・注意欠如多動性障害・学習障害)、脳性麻痺、視聴覚障がいなどを抱えるかたへの応用的活用も可能です。

本人の希望する強度や時間で軽運動を提供しながら、「感覚刺激→衝動性の抑制→コミュケーション能力の向上」を目指す教育的なプログラムです。

運動のパターンを繰り返し実践することで、発達段階でとばしてきてしまった動きを追体験することができます。それにより、コアの筋肉と四肢の繋がりを強化し、協調性を育むことをサポートします。

BBAsは、8時間の公式コースの他、教育相談や運動による発達支援にも応用されています。各種講座は、対面での提供に加えて、オンラインで提供する準備も整っています。遠方の方や、小さなお子さまのいらっしゃる保護者さまには、ぜひオンラインにて学びを深めて頂き、ご家庭で職場でご活用頂きたく思います。

セシリア・ケスター先生

セシリア・ケスター先生